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海鳥日記

ウミガラスの巣立ちの映像

天売島のウミガラス(オロロン鳥)の巣立ちの映像です。



はじめに巣立ちを目撃したのは7月27日の19:30頃でした。この日はえさ運びの回数がいつもより少なくどうしたものかと心配していました。巣からはたびたび1羽が飛び立ち旋回しては戻ってくるという行動が続きました。
いつも暗くなる前に観察をやめ帰る支度をするのですが、この日は普段とは異なり夕方にもかかわらず、親鳥の動きが活発でよく「オロローン」と鳴いていました。18:30頃これまで一度も姿を現さなかったヒナが見えるところに歩いてきました。親鳥がぴったりと寄り添っていましたが、巣立ちをするのに十分な大きさでした。
ウミガラスの巣立ちの映像_f0159390_932470.jpg

ヒナは入口まで出てきてこのまま巣立つのかと思いましたが、崖の下には捕食者のオオセグロカモメがうろうろしていて不安でした。ヒナは一度巣の奥に引っ込んだ後19:30頃再び、暗くなってきた繁殖地の入口の前に立ちました(ビデオの後半部分)。ヒナはためらいながら海へ飛び降りるために崖の際へ少しづつ歩いてきました。親鳥はヒナの後ろに付き促しますが、ヒナはためらってたので最後は押し出されるようにヒナは海へ飛び降り、同時に親鳥も海へ飛んでいきました。この日は凪だったためヒナが無事に着水した「バシャーン」という音がはっきりと聞こえました。親鳥は少し離れたところからヒナを呼びます。ヒナも親鳥を呼び無事に合流しました。親鳥(父親)とヒナは沖へ出て行きました。母親は通常すべてのヒナが巣立つまで繁殖地に残りその後合流します。ヒナはもう一羽巣にいましたが、真っ暗になるまで巣立ちませんでした。翌日いなくなっていたので、宵のうちに巣立ったのでしょう。

7月31日はもう少し早い19:00過ぎに巣立ちました。18:00頃からヒナが姿を現し、親鳥に促されるように今度は自ら飛び降りました(ビデオの前半)。ヒナと親は潜りながら呼び合い合流し、沖合に去っていきました。この日はまだ明るかったので、近くにいたオオセグロカモメに捕まらないか心配でしたが、ほかのえさに夢中のようで、じっくりと巣立ちの様子を観察することができました。

8月2日は20:00過ぎの暗くなってから巣立ちました。暗くて姿が見えませんでしたが、海上では親子が呼び合う声が聞こえました。この日はもう一羽いましたが、翌日繁殖地は親鳥も含めて1羽もいなくなっていたので、夜のうちに最後の1羽が巣立ったと思われます。

巣立ちの経緯はこちらをどうぞ

(H)
by seabirdcenter | 2011-08-17 10:26 | ウミガラス保護増殖事業

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