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海鳥日記

今年のウミガラス繁殖

今年のウミガラスの繁殖状況をお知らせします。

5月19日に赤岩対崖の繁殖地で16羽を確認しました。

5月31日にハシブトガラスの飛来により10羽のウミガラスが一斉に繁殖地から飛び出し、卵が1つ捕食されました。皮肉なことにいつもより早く抱卵が始まっていたことを知りました。新たに設置したデコイと昨年よりも早めに設置した音声装置による効果かもしれません。
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『ウミガラスの卵をくわえて飛び去るハシブトガラス(5月31日)』


その後、ハシブトガラスの飛来は度々確認されましたが、どうにか卵を守っていたようです。
ところが、7月7日に繁殖地へ調査へ行くと繁殖地の前でオオセグロカモメがウミガラスの卵の殻をくわえていました。調査開始前にオオセグロカモメがウミガラスの卵を食べてしまったようです。この日オオセグロカモメは頻繁に繁殖地に姿を現しました。
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『ウミガラスの卵の殻をくわえるオオセグロカモメ(7月7日)』


でも、この日に餌運びを初確認しました。餌を運んでくることは雛が孵化した証拠です。昨年の餌運びの初確認は7月21日でしたので、それよりも早くなりました。
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『魚を口にくわえて運ぶウミガラス(左の羽を広げた個体)7月7日』


7月11日に繁殖地へ行くといつもと様子が違います。雛が生まれ頻繁に親鳥の出入りが見られるこの時期に繁殖地の中にウミガラスが見えません。しばらくすると、海上にウミガラスが集まりだしました。昨年の8月5日に繁殖地から突然にいなくなったことを思いだしながら眺めていると、驚いたことに繁殖地にウミガラスが集まり最大18羽になりました。
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『14羽のウミガラス 7月11日』


でも、数が多すぎます。今は繁殖中のため、奥の見えない部分で卵を暖めていたり、雛の世話をする個体がいるはずです。すると、夕暮れ前に繁殖地にいたウミガラスは飛び立ち、繁殖地はひっそりとしてしまいました。

その後も観察を続けましたが、15日を最後に繁殖地内での飛来は確認されなくなり、24日を最後に周辺の海上でも姿が見られなくなりました。


今年も天売島のウミガラスは繁殖を失敗したようです。赤岩対崖の繁殖地で飛来数は増えたので来年の繁殖成功を期待します。

(H)
by seabirdcenter | 2010-08-17 18:00 | ウミガラス保護増殖事業

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