海鳥日記

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天売の海にウミスズメ

天売の海にウミスズメがやってきました。

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天売島周辺で初めて確認したのは4月20日です。

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4月25日の昼間に船で島を一周したところ6羽のウミスズメを確認しました。

ウミスズメの生態についてはこちらをご覧下さい。
カンムリウミスズメと似てますが、よく見ると違いますね。ウミスズメの頭頂部の黒い帯は後頭部まで伸びているのに対し、カンムリウミスズメの黒い帯は短く飾り羽根になっています。ウミスズメのくちばしはカンムリより短いです。

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午後でしたのでケイマフリはほとんどいませんでしたが、このほかにウトウがたくさん浮いていました。

(H)
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by seabirdcenter | 2012-04-27 09:13 | 【海鳥情報】天売島

カンムリウミスズメ

宮崎県の門川町にあるビロウ島でカンムリウミスズメの調査を手伝ってきました。

カンムリウミスズメはウミスズメ科の海鳥で繁殖期には頭に黒い飾り羽根があるのが特徴です。
日本と韓国と(ロシア?)の一部(でしか繁殖しておらず、世界的に最も少ない海鳥の一つです。
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『カンムリウミスズメ親子 中村豊 撮影』


カンムリウミスズメは天売島で繁殖するウミスズメと近縁で同様に2個の卵を産み、子育ては海で行います。

今回は夜行性のカンムリウミスズメの個体数を調べるために、日本海鳥グループがサントリーから助成金を得、私は4月1日から5日にかけての調査に参加してきました。

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北海道ではまだ雪が降っていましたが、この時期の宮崎県は暖かい日は20℃を越え、すでに早場米の田植えが行われていました。

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門川ではちょうど桜も満開でした。

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門川の駅を降りたところに地図がありました。このとき偶然、県内から親子がカンムリウミスズメを見に門川町までみに来ていました。

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ビロウ島は釣りで有名なところで渡し船が釣り人の送り迎えをしています。

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ちゃんとカンムリウミスズメの紹介もありました。

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その日の夜から調査の予定でしたが、波が高くなるから海に出るのは難しいとのことで、日中に船で観察に行きました。諦めて帰ろうとした頃にカンムリウミスズメを観察することができました。

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カンムリがある他にもウミスズメと比べてくちばしは長いですね。

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翌日に門川町役場へあいさつに行き、昨年の調査成果の発表などをしていました。

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役場にはカンムリウミスズメの剥製(上)やウッドカービング(下)も飾ってありました。

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海が荒れていて調査ができなかったのですが、滞在する最終日にようやくビロウ島へ行くことができました。

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メンバーは入れ替わり立ち替わりでしたが、アメリカから3人の研究者が応援に駆けつけてくれました。
真ん中の右側にいるのがウミスズメの研究者のハリー・カーターさんです。天売島のウミガラスを増やすためのデコイや音声の設置について教えてくれた人です。一番右にいるのが、デロー・ウィットワースさんでウミスズメと近縁でアメリカ西海岸にのみ生息するセグロウミスズメの夜間の個体数調査方法を日本に紹介してくれた人です。一番左にいるのは一見日本人に見えますが、日系アメリカ人4世のジョン・武川さんです。九州に親戚が住んでいるそうです。彼は電波発信機による調査を専門としていてカンムリウミスズメにも応用できるように役場でその紹介をしてくれました。真ん中左にいる女性が今回の調査のコーディネーターの日本海鳥グループの大槻都子(くにこ)さんです。大槻さんにこの調査に誘っていただきました。

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予定では島で一泊して巣の調査などを行う予定でしたが、波の関係で予定通り行かなかったので日中に島へ行き巣の調査などを行いました。

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島は照葉樹林で覆われていて、ここにカンムリウミスズメやオオミズナギドリが繁殖しています。

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島内を調査した後一旦戻り、夜になってから再び船で島のまわりを周回し、ライトで海面に浮いているカンムリウミスズメを数えました。

実は今年、天売島でも初めて助成金で夜にライトで海面に浮いているウミスズメを数えます。今回はその調査行うために勉強しに行きました。ウミスズメの国内で確認されている繁殖地は天売島だけですので、うまくいけばこれまで闇に包まれていた初めてウミスズメの個体数が明らかになります。ご期待ください。

(H)
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by seabirdcenter | 2012-04-23 12:24 | 海鳥の話題

北海道e-水プロジェクト・キックオフミーティングに参加してきました

21、22日の二日間にわたって「北海道e-水プロジェクト」キックオフミーティングに参加してきました。


北海道e-水プロジェクトについてはこちら 


開催場所は夕張郡栗山町にある雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウスです。廃校となっていた小学校を財団法人コカコーラ教育・環境財団と栗山町とともに環境教育などを行う宿泊施設として再利用しています。

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一昨年と同様、今年も北海道e-水プロジェクトから助成を受けることができました。助成金は、はぼろみんなでつくる自然空間協議会(羽幌ビオトープ)の活動に活用します。

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キックオフミーティングでは、はぼろみんなでつくる自然空間協議会を含む9団体の事業発表がありました。
他団体の北海道の事業内容は、湿原固有種の植生再生や森や川での体験活動など、「水」を中心とした活動内容でした。
道内各地で環境保全に取り組む団体が北海道e-水プロジェクトからの助成を受け、今後の活動に役立てていきます。


去年の北海道e-水フォーラムについてはこちら


(Y)
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by seabirdcenter | 2012-04-22 14:45 | 自然空間はぼろ

ケイマフリがたくさんいます

天売島の海にケイマフリがたくさん来ています。
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一部はもう繁殖崖に来ています。
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『ケイマフリの繁殖崖』



4月19日の調査では455羽が海上に浮いていました。天売島のケイマフリの数は1963年に3000羽が推定されています。これ以降は1972年の384羽が最大でしたので、実際に調査した数としては過去最大です。

ただ、調査の時期によって個体数は異なるため単純に比較することはできません。1990年代まで調査は抱卵期や育雛期の6月・7月に行われています。今回は個体数が最も多く数えられる4月の調査結果のため、これを比較するには6・7月の調査結果が必要です。

しかし、少なくとも4月の調査結果がある2006年以降では最大と言えます。

(H)
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by seabirdcenter | 2012-04-20 16:41 | 【海鳥情報】天売島

ゴールデンウィーク中の開館日

4月28日から5月6日までのゴールデンウィーク中は、5月1日(火)のみ休館し、それ以外は毎日開館します。

ただ今、杉山隆二さん写真展「オロロン鳥の記憶」を開催中です。昔、オロロン鳥が天売島にたくさんいた頃の、貴重な写真を展示しています。
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ゴールデンウィーク中のご旅行で道北方面にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。


5月の休館日
1日(火)、7日(月)、14日(月)、21日(月)、28日(月)

主催行事のお知らせ
5月12日(土)に「情熱大陸」出演の中村千秋さん講演会『アフリカで象と暮らす』を開催します。
詳しくは→こちら
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by seabirdcenter | 2012-04-19 16:58 | インフォメーション

自然環境講座「アフリカで象と暮らす」を開催します

アフリカ・ケニアの国立公園で、アフリカゾウの生態研究と地域住民の自立援助を続け、テレビ番組「情熱大陸」で紹介された中村千秋さんを講師に、研究生活で間近に見たゾウの生態や、アフリカゾウと人間の関わりについてお話しいただきます。みなさま、ぜひご参加下さい。

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大きいサイズのポスターは→こちら


[行事名]  「情熱大陸」出演の中村千秋さん講演会『アフリカで象と暮らす』
[日 時]  平成24年5月12日(土)午前10時〜11時30分
[場 所]  北海道海鳥センター
[講 師]  中村 千秋 氏(アフリカゾウ国際保護基金 客員研究員)
[参加費]  無 料
       申し込み不要です。どなたでもご参加いただけます。お気軽にお越しください。
[主催・問い合わせ]
       北海道海鳥センター 苫前郡羽幌町北6条1丁目 電話 0164-69-2080

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by seabirdcenter | 2012-04-14 15:35 | イベント・行事案内

巣内にカメラを設置しました

天売島の赤岩対崖のウミガラスの繁殖地内にカメラを設置しました。



これでこれまで見ることができなかった巣の中でもウミガラスの様子を知ることができます。

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作業は4月8日から12日までに行いカメラの設置にあたっては船で機材を運びました。

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波が高く繁殖地のそばまで船で行くことができなかったため、離れたところから歩いて機材を運びました。遠くに見える岩が赤岩です。

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繁殖地は高さ25メートルの崖のくぼみにあるため、プロのクライマーしか登ることができません。

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登っていただいたのは阿波徹さんと高山典久さんです。

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繁殖地にカメラを設置し、ケーブルを崖の下まで伸ばしました。

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繁殖地は崖にあり、人がやっと通れるほどの隙間があるだけです。

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ここがウミガラスの繁殖地です。中央のデコイがたくさんあるところを利用しています。左側は現在は使われていません。

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ここに2台のビデオカメラ(左・右)と1台の10分おきに静止画を撮影する自動カメラ(中央)を設置しました。ビデオカメラは崖下のレコーダーで記録するこができます。

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同時に崖の下に昨年と同じく、ウミガラスを誘引する音声装置を設置しました。

今年は音声装置を設置する前の4月10日に繁殖地内に6羽、海上で20羽を確認しました。過去にはカブト岩で最も早い確認が3月25日でしたが、赤岩対崖では最も早い確認が5月4日でしたのでこれよりも1ヶ月近く早くなりました。

カメラはウミガラスが不在の昼間に設置し、12日に初めて撮影をしました。この結果、繁殖地内で13羽を確認し、挨拶や羽繕い、けんかなどの行動を記録することができました。

このカメラの設置によりうまくいけば、これまでほとんどわからなかった抱卵や育雛などのウミガラスの繁殖の詳しい様子がわかるようになります。

(H)
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by seabirdcenter | 2012-04-13 19:12 | ウミガラス保護増殖事業

海鳥センターの新しい仲間

はじめまして!

4月から北海道海鳥センターで働くことになりました 藪越ゆりか(やぶこし)です。
以前は函館市でバスガイドの仕事をしていていました。その後、恵庭市の専門学校で動物飼育や自然について学んでいました。

地域の方々に助けて頂きながら、海鳥や羽幌の環境について学んでいきたいと思います!

羽幌にお越しの際には、北海道海鳥センターにお立ち寄りください♪
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by seabirdcenter | 2012-04-04 15:54 | インフォメーション

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by seabirdcenter
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