海鳥日記

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ビオトープにタシギ

雨が降る9月最後の今日、30日にビオトープにタシギが来ていました。

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(『タシギ』 黒田弘章 撮影)

羽幌ではタシギは春と秋に通過する旅鳥でほとんど記録がなくビオトープでは初の確認でした。

タシギはシギ類の中で地シギと呼ばれてる仲間でここにはオオジシギ、ヤマシギ、アオシギなどが含まれています。
地シギはその名ととおり、湿地や川沿や草むらの地面にいることが多く、繁殖期のオオジシギなどを除くと観察が難しく、識別も難しいです。

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(『タシギ』 黒田弘章 撮影)

観察した黒田氏は飛翔するところを撮影したので、尾羽の赤い部分がよく見えました
(H)
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by seabirdcenter | 2011-09-30 14:38 | 【自然情報】羽幌

オロロン鳥巣立ちの天売報告会を行いました

9月26日に天売島で今年のウミガラスの巣立ちに関する報告会を行いました。
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報告会には13名が聞きに来ました。

始めにこれまでの環境省のウミガラス保護増殖事業の取り組みを説明した後、今年のウミガラスの巣立ちの様子をビデオを見ながら説明しました。

これは8月17日ブログの動画と巣立ちシーンは同じですが、抱卵前の17羽集まっているところやカラスの飛来、えさ運びのシーンが追加されています(12分)。

合わせて、羽幌町のネコ飼養条例の検討に関する説明のほかに北海道獣医師会副会長の高橋徹氏がネコの飼い方に関する講演を行いました。
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高橋さんはネコの正しい飼い方について獣医師の立場からわかりやすく説明してくれました。

ネコは外に出してあげないと可哀想と思っていましたが、外に出るとけんかをして病気をもらってくるので、ネコにとっては家の中にいるほうが病気になりにくいそうです。瞬発力があるネコの運動は登ったり降りたりする場所があれば十分とのこと、むしろ散歩が必要なのは持久力のある犬のほうだと言っていました。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-09-29 14:20 | ウミガラス保護増殖事業

オジロトウネンがいました。

9月21日に羽幌川河口にオジロトウネンがいました。
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『オジロトウネン』 岩澤光子 撮影

トウネンに似ていますが、足が黄色いのが特徴です。

8月と9月はシギ類の渡りの時期で毎年ちらほらとシギ類が羽幌を訪れます。

羽幌の内陸に水だけ張った田んぼがあり、そこに9月はじめから中頃までヒバリシギ、クサシギ、タカブシギがえさを獲りにきていました。
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『クサシギ』 岩澤光子 撮影

クサシギはタカブシギによくにていますが、背面の模様が異なります。
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『クサシギとタカブシギ』 黒田弘章 撮影

2羽並んでいると分かり易いです。

クサシギはビオトープにも来ていました。
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『クサシギ』 岩澤光子 撮影


(H)
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by seabirdcenter | 2011-09-22 16:39 | 【自然情報】羽幌

プロジェクト・ワイルド講習会を開催します

10月29日(土)〜30日(日)、環境教育の指導者養成講習会として、プロジェクト・ワイルド エデュケーター養成講習会を開催します。ぜひご参加ください。

■行事案内のダウンロード→【こちら】(PDF書類、2.1MB)




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プロジェクト・ワイルド エデュケーター養成講習会 in 羽幌
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プロジェクト・ワイルドは「自然や環境のために行動できる人」を育成することに取り組んだ野生生物を題材にした環境教育プログラムです。

本講習会では、プロジェクト・ワイルドの様々な活動を体験し、理念やその指導方法、アレンジ方法を2日間の講座で学びます。さらに、海鳥や海洋環境がテーマのプログラム「海鳥を学ぼう」も盛り込み、海辺の環境教育にも役立つ欲張りな内容です!

講習会修了者は、(財)公園緑地管理財団公認エデュケーターとして認定されます。


[日  時]
 平成23年10月29日(土)10:00 ~17:00
         30日(日) 9:00~16:00(2日間連続)

[場  所]
 北海道海鳥センター

[講  師]
 太田 稔 氏(環境共育事務所うてきあに代表・プロジェクト・ワイルドファシリテーター)

[予定内容] 
 ・「プロジェクト・ワイルド」の活動体験と指導実践
 ・「海鳥を学ぼう」の活動体験と指導実践
 ・環境教育、体験学習法についての小講義
 ・海鳥と海洋環境についての小講義
 ・活動づくりのためのグループワーク など

[対  象]  
 環境教育や体験学習に興味がある方なら、どなたでも! ただし2日間とも参加できる方に限ります。

[定  員]
 24名

[参 加 費 ]
 ・一般受講者 4,000円(テキスト代)
 ・再受講者  無料

[申込方法] 
10月20日までに電話、FAX、Eメールで、北海道海鳥センターまでお申し込み下さい。FAX、Eメールでお申し込みの場合、氏名、連絡先(郵便番号・住所・電話)、年齢、参加動機、初受講・再受講の区分をご記入ください。

※再受講の方は、以前受けたことがある内容(受講時期・受講場所・講師の氏名)をご記入ください。

[申込、問い合わせ先]
  北海道海鳥センター
  〒078-4116 北海道苫前郡羽幌町北6条1丁目
  電話:0164-69-2080  FAX:0164-69-2090
  Eメール:seabird(アットマーク)town.haboro.lg.jp

■講師紹介
f0159390_18534570.jpg太田 稔(おおた みのる)

網走市生まれ。純道産子指導者として北海道全域を活動フィールドとし「自然」「人」「心」を中心とした環境教育事業を進め、プロジェクトワイルド、プロジェクトWET、プロジェクトラーニングツリーなどを活用した環境教育指導者の養成に力を注いでいます。企業、行政、市民団体とクライアントも様々。得意分野は自然体験型環境教育、コミュニケーションワーク、ネイチャーカウンセリング。






■「プロジェクト・ワイルド」についての詳細は、【こちら】をご覧ください。
■「海鳥を学ぼう」の詳細は、【こちら】をご覧ください。
※「海鳥を学ぼう」についての説明を掲載しています(2010.11.10)。【こちら】をご覧ください。

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(平成16年度開催の「プロジェクト・ワイルド」エデュケーター養成講習会から)

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by seabirdcenter | 2011-09-21 16:08 | イベント・行事案内

勇払沖で海鳥ウォッチング

9月18日に苫小牧の近くの勇払沖で海鳥ウォッチングに行って来ました。

いつも見ている羽幌天売間とは異なり太平洋側の海鳥は種も豊富で一年中楽しめるそうです。今回は知人に誘われ参加することにしました。

しかし、出航時刻は午前7時半!羽幌を出たのはまだ真っ暗の3時でした。

勇払マリーナというところからクルーザーをチャーターして鳥好き11人(満員)が集まりました。
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これが海鳥ウォッチングに利用したオーシャンライフ号です。屋根の上の席から観察します。

当日は台風が近づいており、波が高く途中から雨が降り出す悪天候でしたが、鳥好きたちはそれにもめげずに雨に打たれ波に揺られながら懸命に双眼鏡を覗き、シャッターを押し続けました。

しばらく経ったのちアジサシが出てきました。
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アジサシはトウゾクカモメやオオトウゾクカモメにえさを狙われ追われていました。

アジサシはユーラシア北部などで広く繁殖しています。日本へは渡りの時期に多くが見られますが、羽幌と天売の間では珍しい海鳥です。今年羽幌川河口で5月に記録がありました。

トウゾクカモメとクロトウゾクカモメも羽幌天売航路ではとても珍しいです。

またしばらくすると今度は鳥山に遭遇。
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水面がバシャバシャなっていて何か魚の大群に寄っているようでした。
鳥山はオオミズナギ多数にウミネコが加わっていました。
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『オオミズナギドリ』

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『オオミズナギドリ』

頭が白っぽく腹が白いのが特徴です。
オオミズナギドリは沖縄から北海道までの日本近海の島で繁殖し最大の繁殖地は伊豆諸島の御蔵島です。北海道では渡島大島で繁殖の記録があります。羽幌天売航路では記録がなく初めて見ました。

ウミネコは様々な年齢のが混じっていました。
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『ウミネコ成鳥』

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『ウミネコ幼鳥』

今年は天売島での繁殖もよかったですが、この幼鳥はどこから来たのでしょう?

この鳥山に1羽だけハイイロミズナギドリが混じっていました。
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ハイイロミズナギドリは羽幌天売航路でも5月から7月にかけて普通に見られる海鳥です。

このほかに写真に納められませんでしたが、カンムリウミスズメ、コシジロアジサシ、コアホウドリ アカエリヒレアシシギがでました。
カンムリウミスズメは昨年も観察され、この時期に南から北上してくるようです。

通過するだけのフェリーとは異なり、今回はかなり近くから海鳥を観察することができました。
また参加したいと思います。

観察種一覧(クルーズ中に陸上や海岸沿いに見えた鳥を含む)
コアホウドリ オオミズナギドリ ハイイロミズナギドリ 淡水カモsp ヒドリガモ ハシビロガモ オナガガモ スズガモ クロガモ アカエリヒレアシシギ クロトウゾクカモメ トウゾクカモメ ユリカモメ オオセグロカモメ セグロカモメ ウミネコ アジサシ コシジロアジサシ カンムリウミスズメ コサメビタキ キビタキ ウグイスsp カササギ アオサギ ハシボソガラス

(H)
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by seabirdcenter | 2011-09-20 10:33 | 海鳥の話題

アクアマリンふくしまに行ってきました

夏休みを利用して、福島県いわき市の水族館「アクアマリンふくしま」に行ってきました。

アクアマリンふくしまは、東日本大震災で被災しましたが、見事復興し、7月に再オープンしています。いろいろな水族館や動物園に避難していた生き物たちも戻ってきていて、葛西臨海水族園に避難していた海鳥も戻ってきたと噂を聞き、気になっていました。

再オープンまでとその後の様子は、【アクアマリンふくしまの復興日記】で紹介されています。ぜひご覧ください。


ちょうどエサやりの時間だったので、北の海の海獣・水鳥コーナーにまず向かいました。

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タイヘイヨウセイウチのミルちゃんです。なんともかわいい表情ですね。バックヤードから少し触らせてもらいましたが、あの感触、わすれられません!!
でも本当は、1ヶ月前にオスのタイヘイヨウセイウチが死亡したばかりだそうで、「ヴォウ」という声がちょっと悲しげにも聞こえました。これも震災の影響でしょうか。残念です・・・


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こちらは、震災後に避難先の鴨川シーワールドで生まれて「きぼう」と名付けられたゴマフアザラシ。子どもなので元気に動き回っています。なかなか写真が撮れません。



そして、水鳥水槽には・・・

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そうです。エトピリカです!冬羽はこんなに地味なんですよ。あまりの可愛さに水槽の前から離れられなくなりました(笑)
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残念ながら、ウミガラスはまだ避難先の葛西臨海水族園から戻ってきていませんでした。ウミガラスも震災後に生まれたヒナが葛西で育っているので、早くアクアマリンふくしまで見られる日が来るといいですね。


北の海の海獣・水鳥コーナーから屋内に入ると、企画展コーナーがあります。以前に海鳥日記で紹介しましたが、昨年7月から海鳥の企画展を行っていて、天売島のウミガラス保護活動を紹介していただいています。(過去の記事は→こちら

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ウミガラスのデコイも展示されています。


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ジュニアレンジャーの写真もあります!


本当は、今年の4月までの予定でしたが、震災後なのでそのまま期間延長して現在も展示中です!私としては、そのまま常設にしていただいてもいいと思うのですが・・・いかがですか??

じつは、海鳥の企画展コーナーは3階にあります。震災で津波が来たとき、アクアマリンふくしまのスタッフはここに避難をしたそうです。窓から外の景色が見えますが、ここから大きな津波がやってくるのが見えたそうです。
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まだまだ紹介したいのですが、長くなってしまいますので、あとは皆さんの目で確かめてほしいと思います。
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アクアマリンふくしまは、生き物もスタッフもみんな元気でした!ぜひ、みなさんも遊びに行って、元気な生き物たちに会ってください。たくさんの方が来館することが、復興への近道だと信じています。

( I )
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by seabirdcenter | 2011-09-17 11:46 | コーヒーブレイク

クロトウゾクカモメ

9月13日に羽幌天売航路でクロトウゾクカモメがいました。
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クロトウゾクカモメはトウゾクカモメと似ていますが、真ん中の尾羽がとがっていて長いのが特徴です。
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これは成鳥ではなく若い個体のようです。

クロトウゾクカモメは北極海沿岸で繁殖しそれ以外の時期は南下しこのときに北海道沿岸の海を通りかかります。
クロトウゾクカモメやトウゾクカモメは北海道の太平洋側の海ではそれほど珍しくないですが、日本海側では珍しいです。調べてみたところ羽幌天売航路では1999年の5月に1例があるだけで、今回が羽幌町での初めての公式記録になります。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-09-16 14:20 | 【海鳥情報】天売島

狭山で天売の海鳥写真展

埼玉県狭山市の喫茶店で天売島の海鳥の小さな写真展が開かれています(9月18日まで)。
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写真を撮影した杉山隆二さんは、まだ天売島にウミガラスが多くいた1963年に島を訪れ、望遠カメラでウミガラスの写真を撮影しました。近年もたびたび天売島を訪れケイマフリなどの海鳥の写真を撮影し続けています。これらの写真が喫茶店の壁に展示してあります。
また、喫茶店の片隅に海鳥センターのパンフレットと今年のウミガラスの繁殖状況に関する最新情報を置かせていただきました。

この喫茶店は『カフェ・ド・ちゃぁみぃ』というコーヒー豆を自家焙煎している喫茶店だそうです。

埼玉県周辺で在住で天売島に海鳥を見に行ったことがある方、また今後行くかもしれない方、自家焙煎のコーヒーを飲みながら昔のウミガラスの写真を眺めて見てはいかがでしょうか?

(H)
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by seabirdcenter | 2011-09-12 12:23 | コーヒーブレイク

オシドリの親子

8月26日に羽幌川でオシドリの親子が目撃されました。
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先頭が雌で後に続く6羽がヒナです。これ以外にも1羽いて全部でヒナは7羽でした。

オシドリは本州北部と北海道で繁殖し、冬は本州以南で越冬します。

オシドリは木の樹洞に卵を産み、ヒナは孵化してすぐに木から飛び降り巣立ちます。ヒナは親鳥の後を列をなして水場まで歩いて行きます。水場でもしばらく親鳥といっしょに過ごします。オシドリ夫婦と言いますが、子育てをするのは雌の役目です。

札幌で繁殖するオシドリが巣立つのは6月頃で8月にはもう親と変わらない大きさになっています。羽幌川のヒナは8月の終わりというのにまだ小さく冬の前に南へ渡っていけるか心配です。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-09-08 13:54 | 【自然情報】羽幌

ビオトープでアカエリヒレアシシギ

9月7日にビオトープにアカエリヒレアシシギが訪れました。

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『アカエリヒレアシシギ』 (岩澤光子 撮影)


目撃した岩澤光子氏によるとビオトープの池で一休みした後、すぐに飛んでいったそうです。
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『アカエリヒレアシシギ』 (岩澤光子 撮影)


日本に来るアカエリヒレアシシギはインドネシア沖で越冬し、北極海沿岸で繁殖します。長距離の渡りをするからでしょうか?鳥にしては珍しくオスが抱卵と子育てをし、雌は卵を産んだらさっさと南へ渡ってしまいます。またシギの仲間でですが、繁殖期以外は海上ですごし、その名のとおり、足の指にはひれのような広がりが付いています。羽幌と天売の航路では5月下旬に多く、7月から8月にかけてもちらほら目撃されています。まれに水田などにいることがあり、9月に羽幌の夜の野球場の照明に引き寄せられることもありました。

ビオトープでの確認は初めてです。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-09-07 15:15 | 自然空間はぼろ

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