海鳥日記

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マムシ

天売島にマムシがいました。
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マムシは暖かく天気のよい日に赤岩展望台へ登る途中などで日向ぼっこをしていることがあります。

天売島には蛇はマムシしかいませんので、蛇を見たらマムシと思ってください。毒を持っていますが、性質がおとなしいのでこちらから近づいかない限り襲ってくることはないはずです。
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近づくとするすると逃げていきました。
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マムシは天売島にいますが、焼尻島にはいません。羽幌から両島へは海で隔てられていますが、その間の水深は浅く最大で50mほどです。氷河期には北海道の一部でした。やがて気候が温暖になり、なだらかな焼尻島は一度海に沈みましたが、高いところで180mほどの天売島ではどうにか生き残れたと考えられます。
他の種類の蛇が生き残れなかった理由はわかりません。太いマムシがたくさんいるのでなかなか居心地のよいところのようです。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-06-29 17:12 | 【自然情報】天売島

羽幌の町中にタヌキ

5月17日に羽幌の町中でタヌキが出ました。
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「岩澤光子 撮影」

発見したのは飼っている猫ちゃんです。
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「岩澤光子 撮影」

ネコがうなっているのを飼い主が気づき外に出てみると、なんとタヌキがいました。夜に町中をキツネがうろうろしているのは知られていますが、昼間にタヌキとは驚きです。
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「岩澤光子 撮影」

タヌキは側溝をうろうろしたのち去っていったそうです。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-06-24 09:50 | 【自然情報】羽幌

焼尻の海鳥

天売島といえば海鳥、焼尻島といえば、オンコの森や綿羊牧場が思い浮かびます。

でも、焼尻島にも少ないですが海鳥が繁殖しています。自転車を借りて焼尻島を一周してみました。

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港から北方向に坂を登っていくとちょっとした崖があります。
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ここではオオセグロカモメが繁殖しています。

またウミウも海岸の岩場を休み場として利用していました。
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自転車でさらに西にずっと向かうと再び上り坂になります。
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ここにウトウの死体がありました。天売島の赤岩展望台周辺では全く珍しくない光景ですが、焼尻島で見つけるとびっくりします。天売島でも霧の夜にウトウが町の方に迷って出てくることがあります。このウトウも迷って焼尻島に来てしまったのでしょうか?

さらに島で最もきつい坂を登ると「鷹巣」という焼尻島で最も高いところに着きます。ここには崖がありウミウが繁殖しています。
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昨年までは道路からもどうにか見える場所で繁殖していましたが、去年の夏の大雨で繁殖地が崩れてしまい今年は見えないところで繁殖しています。

再び坂を下ると途中の道路脇で多くのエゾカンゾウが咲いていました。
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白浜のあたりまで行くと海岸沿いに岩礁がありそこでオオセグロカモメが巣を作っていました。
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このあたりの岩礁でゴマフアザラシが寝そべっていました。
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ついに一周してまた港まで戻ってきました。港の陸とつながっていない岸壁には焼尻島で最大のオオセグロカモメの繁殖地がありました。ここはフェリーからもよく見ることができます。
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平らなところだけでなくテトラポットもうまく利用しています。
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でもよく観察するともっと人に近いタイヤの上や草むらに隠れて繁殖するのもいました。
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そろそろヒナの姿も見える頃です。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-06-23 11:26 | 【自然情報】焼尻島

全島センサス

天売海鳥研究室では30年前より天売島の海鳥の研究を続けています。

毎年行っているのが「全島センサス」という海鳥の巣や個体数を数える調査です。

調査対象はウミウ・ヒメウ・オオセグロカモメ・ウミネコで、崖の上から見える範囲で巣や個体数を数えました。

その結果

ウミウ  165巣
オオセグロカモメ 173巣 1110羽
ウミネコ  4524羽

でした。

ウミウはそろそろ雛がふ化する時期です。
ヒメウは赤岩周辺の海岸沿いで7巣を確認してますが、海上からしか調査できないカブト岩周辺をまだ残しています。
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ウミウとヒメウの繁殖状況はこちらをどうぞ。

オオセグロカモメとウミネコはヒナがふ化し始めています。
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「海岸沿いのウミネココロニー」

昨年のウミネコの繁殖状況は過去最も悪く巣立ったヒナを全く見かけなかったですが、今年は個体数も増え期待ができます。

ウミガラスこれまでのところ20羽でただいま抱卵中です。
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ウミスズメは確認をできていませんが、すでに雛の状態で巣立っていると思われまもなく島周辺からいなくなります。
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ケイマフリは岩の隙間で繁殖しているため、個体数を数えるのはそこに入る前の4月に調査を行いました。
個体数は332羽でした。繁殖数はえさを持って巣に入るのを数えるため、それがもっとも盛んな6月下旬から7月上旬に調査を行います。

ウトウ
は数が多いためたいへん手間がかかり毎年調査を行っていません。
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ウトウとウミネコ

今年はモニタリングサイト1000の調査で巣数を数える予定です。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-06-22 10:35 | 【海鳥情報】天売島

ジュニアレンジャー 羽幌の海岸清掃

6月18日(土)に、ジュニアレンジャー今年2回目のミッション(研修会)で、羽幌の海岸清掃をしました。
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5月の任命式では、海鳥たちが魚を食べる過程でエサの魚と間違えてプラスチックを食べてしまうことを、海鳥学習ゲームをとおして学びました。今回の海岸清掃は、海から少しでもプラスチックを減らすことを目的としています。
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海岸は海から漂着したゴミでいっぱいです。中には韓国や中国、ロシアのほか、フィリピンやマレーシアから流れてきたと思われるプラスチック容器などもありました。

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流れ着いた昆布を発見して縄跳びをする子も・・・


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雨が降り出したため1時間ほどで終了しましたが、たくさんの漂着ゴミを集めることが出来ました。次回7月のミッションは、天売島で海鳥観察を予定しています。

( I )
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by seabirdcenter | 2011-06-21 14:59 | ジュニアレンジャー

雄冬の海鳥調査

北海道海鳥センター友の会では(財)北海道新聞野生生物基金より助成金をいただき、これまで調査が行われたことのない雄冬周辺の海上で海鳥の繁殖状況の調査を行いました。

調査は友の会と海鳥センターのメンバー4人で行いました。
一日目船は北へ向かいました。
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道路は内陸に入り自然の断崖が広がっているところがありました。
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崖が白くなっているところにウミウの大きなコロニーがありました。
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崖のちょっとした隙間に巣を作っています。
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このような場所は卵や雛が落ちないか心配ですが、キツネやテンなどの天敵からは安全です。

この日は波があり、思ったより巣の数は少なかったですが、海上にはたくさんの海鳥がいて夢中で写真を撮りました。
ウミネコ・ウトウ中心の鳥山がありました。ウトウが海の下か小魚を追い立て水面に上がってきた魚をウミネコが拾うように捕ります。鳥が集まって山のように見えるためこの名が付きました。
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海の色が濃くなっているところに魚の群れがいるようです。
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よく見るとウミネコもしっかり魚を捕まえています。

海鳥センターでは天売周辺の海の鳥山の海中からの様子をビデオで見ることができます。

ウトウは海にも空にもたくさんいました。
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普段は沖でしか見かけないハイイロミズナギドリもきていました。
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「ハイイロミズナギドリ」


また、雄冬の漁師さんはこのあたりまで漁をしにくるらしくたこを捕っていました。
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昔はこのあたりにも小学校があったというから驚きです。
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廃屋のようになっているのが小学校の跡です。

2日目は南へ向かいました。
南はトンネルが長く自然の崖が長く続いているところがあります。さすが西の知床と呼ばれていただけあり、美しい断崖が続いていました。
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山から直接滝が流れ落ちているところもありました。まるで知床のようです。
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シーカヤックで来たら楽しいだろうなと思っている余裕もなく、次々と海鳥の巣が出てきて、距離は1回目よりも短いですが、忙しい調査になりました。
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このような岩の穴のようなところをウミウはうまく利用して繁殖しています。

この日は波が穏やかで調査がし易かったですが、期待していた1回目のような海上に海鳥の群れは全く見えませんでした。船頭さんは「ああいうことは珍しい」と言っていました。

どうやらたまたまえさを捕りに来ていただけだったようです。しかし、雄冬の海が豊かであることがわかり、ウトウは天売からここまでえさを捕りに来たのかと思うと少し嬉しくなりました。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-06-20 17:24 | 【自然情報】オロロンライン

ウトウのえさ運び

ウトウのえさ運び真っ盛りです。8割から9割ほどのウトウの雛がふ化しているらしく(天売海鳥研究室)、今がまさにピークです。

世界最大のウトウの繁殖地の天売島でウトウは夕暮れ時に一斉に巣に戻ります。



今年はカタクチイワシがたくさんいるようで、ここ数年ではえさを持っている割合が高く思えます。
中には大きいのを2尾もくわえているのもいました。

餌を巣に持ち帰るのは横取りするウミネコやオオセグロカモメに見つかりにくい暗くなってからがいいのですが、先に巣に戻ってきたウトウも横取りするため、なかなかタイミングが難しいようです。うまく着陸できずに上空をぐるぐると回っているウトウもいました。

ときどき餌を持ったウトウがじっとしているのになぜかウミネコなどが横取りしに来ません。よく考えてみると、これは人が観察している道路に近い部分でした。ウミネコもさすがに人とは最低限の距離を保ちたいようです。ウトウもそのことを知っているのか、人の様子をうかがいながら道路のすぐそばや道路の反対側の巣に入って行きました。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-06-17 21:16 | 【海鳥情報】天売島

はぼろ甘エビまつりが開催されます

来週、6月25日(土)・26日(日)に、はぼろ甘エビまつりが開催されます。会場は道の駅「ほっとはぼろ」。海鳥センターの目の前です!

あまり知られていませんが、羽幌は甘エビの水揚げ量日本一。多くの海鳥が暮らす道北の日本海は、豊かな漁場でもあります。甘エビまつり当日は、このまつりのためだけに漁が行われ、活きた状態で3トンの甘エビが会場に運ばれます。
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(ポスターは、クリックすると大きく表示されます)


海鳥を育む豊かな海の幸を味わいつつ、海鳥センターにもぜひお越しください。

( I )
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by seabirdcenter | 2011-06-16 10:50 | インフォメーション

アカアシチョウゲンボウ

羽幌にアカアシチョウゲンボウがきました。

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撮影 黒田弘章

2011年6月5日に羽幌町内の海岸沿いの草地にいるのを黒田弘章氏が発見しました。
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撮影 黒田弘章

アカアシチョウゲンボウはロシア東部、中国北東部、モンゴル東部などで繁殖し、アフリカで越冬します。日本では春と秋の渡りの時期に迷ってくることがあります。5月下旬にも天売島で目撃されましたが、これは雌のため、この個体(雄)とは異なります。

羽幌(本土)では初めての記録です。

(H)
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by seabirdcenter | 2011-06-14 10:52 | 【自然情報】羽幌

羽幌町モニターエコツアーに参加しました

先週末に、羽幌町観光協会が主催するモニターエコツアーに2日間参加してきました。
エコツーリズムとは、「地域の自然や文化に関心を持ち、その土地の産業や経済にも貢献さらに発展させる」ことと考え、これに基づいてツアーをつくります。
羽幌町観光協会が今回試作として催行したモニターエコツアーに海鳥センターも協力しており、留萌管内の観光連盟のスタッフら6名で島を含める町内をまわりました。

1日目は羽幌町内にあるアスパラ農家を訪れ、収穫体験をしました。
羽幌町は海に面しているので畑のイメージはない方も多いと思いますが、アスパラは羽幌の名物のひとつです。農家さんによると、アスパラの見た目や太さなど厳しい基準をクリアしたものだけが、市場に出回るそうです。
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アスパラ畑 手作業で一本ずつ刈り取ります


海鳥センターを見学後、海鳥が繁殖する天売島に渡り観光バスツアーで島内を回りました。90分のバスツアーでは、ドライバー兼ガイドさんが天売島の島の生活や海鳥について話してくれます。海鳥観察のポイント3か所を巡るのでオススメです。
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観察舎からの眺め


夜は、ウトウの帰巣を見るナイトウォッチングに行ってきました。ウトウは日の出前に洋上に出て、日が暮れてから巣穴に戻ります。30万つがいが天売島で繁殖をしているため、60万羽が一斉に戻る姿は迫力があります。今回はあいにく大雨に降られ、ゆっくり観察はできませんでしたが、それでもウトウの羽音と暗がりに見える姿は見ものでした。
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ウトウは土の中に営巣します

2日目は焼尻島を見学しました。漁師さんの船に同乗し、たこの樽流し漁を間近で見せてもらいました。乗船中は、仕掛け方法や漁師さん独自の工夫、船の操縦の仕方などを教えてもらいました。
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左に浮いているのが樽仕掛け・1匹釣れました!


次は焼尻郷土資料館を見学しました。資料館の建物は明治30年代に建てられ、当時は石川県出身者の住まいでした。郷土の九谷焼の品々や昔の港風景の写真などが見られます。
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焼尻島は島の1/3が原生林です。その中には遊歩道があるので散策に最適です。
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オンコ(イチイ)原生林が広がっています

原生林を抜けると海岸に抜けます。そうすると風景は一変し「ここは日本?」と錯覚するようなサフォークの放牧地が見えてきました。
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島ではめん羊が飼育されています。このめん羊ファームでは羊の毛を使いクラフト体験をしました。
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10分で完成!ポストカード


エコツアーは、地元の人がガイド役となってお客さんを案内するのも特徴のひとつです。今回は農家、漁師、宿主、バスドライバーさんなどさまざまな方のお話しを聞くことができました。
羽幌町の特徴を生かし、みなさんに羽幌に来ていただけるような魅力的なエコツアーをこれから観光協会が中心となってつくっていきたいと思います。

◎島に行かれるかたへ◎
・船は日によって揺れることも…。心配な方は事前に酔い止めをご用意ください。(フェリーターミナルでは販売していません)
・ウトウナイトウォッチングは日が暮れてからのツアーです。時には強風の中、観察することも…。雨具に加えて防寒具もお持ちください。

(Z)

■6月の休み 13日(月)、20日(月)、27日(月)
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by seabirdcenter | 2011-06-11 15:17 | 【自然情報】羽幌

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