フラッシュを使わないウトウの撮影方法
夕刻、無数のウトウが飛び交う光景は、圧巻の一言。そんなウトウたちを撮影して、その時の感動を他の人に伝えてみたいと思う方も多いはず。
その際、コンパクトカメラ程度の小さなフラッシュであればさほど問題ないと思いますが、外付けの強力なフラッシュの光などは、闇夜で活動するウトウの目に影響を与えることを容易に想像できます。天売島では、フラッシュでの撮影を特に禁止していませんが、至近距離での強力なフラッシュは控えたいものです。
それでは、夜間の撮影はできないのでしょうか。いえいえ、最近のデジタルカメラは高感度に強くなっていて、真っ暗になる前であれば十分に撮影が可能です。また、個人的にはフラッシュを使用しない写真の方が、より自然な表情、より自然な行動を記録できると思っています。
ここでは、フラッシュを使用しないデジタル一眼レフカメラでのウトウの撮影方法について紹介したいと思います。
■ポイント1【感度の設定】
最近のデジタル一眼レフカメラは、高感度で撮影をしてもノイズの少ない撮影が可能です。思い切って、シャッタースピードを稼げる感度にあげてみましょう。
■ポイント2【レンズ】
開放F値の小さい、明るい大口径レンズを使用すれば、その分シャッタースピードを稼ぐことができるので有利です。
■ポイント3【絞りの設定】
絞りは開放か絞っても1、2段程度にします。好みにもよりますが、私は「絞り優先オート」モードにしています。
■ポイント4【手ぶれ対策】
三脚を使用したいところですが、赤岩展望台の木道は狭く、他の観察者の迷惑になります。三脚は使用せず、できれば手すりなどにカメラを乗せ、カメラやレンズに手ぶれ補正機能があれば利用します。
■ポイント5【ピント合わせ】
暗くなればなるほど、オートフォーカスが使えなくなります。マニュアルフォーカスでピントを合わせます。
以下の写真は、全てフラッシュを使わずに撮影しています。撮影データを付けますので、参考にしてください。
(ISO 500 300mm f/2.8 シャッタースピード 1/125)
(ISO 1000 300mm f/2.8 シャッタースピード 1/160)
(ISO 3200 70mm f/4.5 シャッタースピード 1/13)
(ISO 3200 50mm f/1.4 シャッタースピード 1/20)
いよいよ暗くなって撮影できなくなったらカメラをバッグにしまい、次々とやってくるウトウたちを静かに見守りましょう。現地でしか味わうことのできない感動を、存分に体験できると思います。
( I )
※海鳥センターのホームページでは、今回の撮影マナーに加え海鳥観察全般についてのマナーを掲載しています。詳しくはこちらをご覧ください。
※追記:さらに高感度に強いデジタルカメラで撮影してみました。
「デジタル一眼レフカメラによるウトウの高感度撮影」(海鳥日記 2010.06.22)
その際、コンパクトカメラ程度の小さなフラッシュであればさほど問題ないと思いますが、外付けの強力なフラッシュの光などは、闇夜で活動するウトウの目に影響を与えることを容易に想像できます。天売島では、フラッシュでの撮影を特に禁止していませんが、至近距離での強力なフラッシュは控えたいものです。
それでは、夜間の撮影はできないのでしょうか。いえいえ、最近のデジタルカメラは高感度に強くなっていて、真っ暗になる前であれば十分に撮影が可能です。また、個人的にはフラッシュを使用しない写真の方が、より自然な表情、より自然な行動を記録できると思っています。
ここでは、フラッシュを使用しないデジタル一眼レフカメラでのウトウの撮影方法について紹介したいと思います。
■ポイント1【感度の設定】
最近のデジタル一眼レフカメラは、高感度で撮影をしてもノイズの少ない撮影が可能です。思い切って、シャッタースピードを稼げる感度にあげてみましょう。
■ポイント2【レンズ】
開放F値の小さい、明るい大口径レンズを使用すれば、その分シャッタースピードを稼ぐことができるので有利です。
■ポイント3【絞りの設定】
絞りは開放か絞っても1、2段程度にします。好みにもよりますが、私は「絞り優先オート」モードにしています。
■ポイント4【手ぶれ対策】
三脚を使用したいところですが、赤岩展望台の木道は狭く、他の観察者の迷惑になります。三脚は使用せず、できれば手すりなどにカメラを乗せ、カメラやレンズに手ぶれ補正機能があれば利用します。
■ポイント5【ピント合わせ】
暗くなればなるほど、オートフォーカスが使えなくなります。マニュアルフォーカスでピントを合わせます。
以下の写真は、全てフラッシュを使わずに撮影しています。撮影データを付けますので、参考にしてください。
いよいよ暗くなって撮影できなくなったらカメラをバッグにしまい、次々とやってくるウトウたちを静かに見守りましょう。現地でしか味わうことのできない感動を、存分に体験できると思います。
( I )
※海鳥センターのホームページでは、今回の撮影マナーに加え海鳥観察全般についてのマナーを掲載しています。詳しくはこちらをご覧ください。
※追記:さらに高感度に強いデジタルカメラで撮影してみました。
「デジタル一眼レフカメラによるウトウの高感度撮影」(海鳥日記 2010.06.22)
by seabirdcenter
| 2009-07-01 11:56
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